【ネタバレ注意】King Gnu Live Tour 2020 AW “CEREMONY” 参戦レポ!

King Gnu

どうも、たつまです。

2019年を破竹の勢いで猛進したKing Gnu。
今年上半期に予定されていたCeremonyツアーは中止されてしまいました。
2020年に入って配信ライブこそありましたが、上半期はリリースもなくツアーも中止になり、寂しい限りでした。
コロナの勢いが少しだけ落ち着いて来たこのタイミングで万全の感染対策を敷いて、ようやく開催の運びとなりました。

ツアー開始直前に9ヶ月ぶりとなる新曲「三文小説」がリリースされ、ファンのテンションはツアーに向けて準備万端。

今回はツアー2公演目の東京ガーデンシティの参戦レポです!
客席削減とマスク着用、声出し禁止となかなか不思議な光景でしたが、やはり最高の空間が広がってました!!

【以下、ネタバレ注意!!】

もくじ

ホールならではの演出とステージで表現する世界観

初のホール会場でで演出の幅が広がった今回は、公演前後・グッズの隅々までking gnu的”Ceremony”(式典、儀式)が表現されている。
アルバムの世界観に加え、1964年東京五輪をオマージュした要素が散りばめられていてこれが没入感に拍車をかける。(king gnuの作品にレトロなものが垣間見えるのは常田さんの趣味嗜好かと笑)
開演前の会場には1964年の東京五輪のラジオ音声が流れ、他のライブとは異なる雰囲気を作る。
舞台中央には本ツアーのグッズにもある炎のアレンジを施したバンドロゴ。
そして、その上にはCeremonyのジャケットで少年が乗っていた円錐状の物体。
この物体がまさかあんな使われ方をするなんて、、、

セットリスト

  1. 開会式
  2. どろん
  3. Sorrows
  4. Vinyl
  5. It’s a small world
  6. 白日
  7. 飛行艇
  8. Overflow
  9. Slumberland
  10. vivid red(未音源化曲)
  11. Hitman
  12. The hole
  13. ユーモア
  14. Tokyo Rendez-Vouz
  15. 破裂
  16. Prayer X
  17. ロウラブ
  18. Flash!!

アンコール

  1. 閉会式
  2. 三文小説
  3. Teenager forever

思ったこととか感じたこと

01.開会式

開会式がOpening SEです。宴が始まります。
開会式を終えるタイミングで合図のように、舞台中央にある円錐状のなにかに着火。
まるで聖火。聖火台に着火。まさしく五輪開会式。
今回のツアーグッズにあるバンドロゴに炎のアレンジが加わっている理由がここでわかりました。聖火オマージュだったのね。

02.どろん

開幕式からどろんの流れはアルバムと同じ。
原曲より低いキーでのアレンジは、音源とは異なる世界へ誘いこむかのようにおどろおどろい。(Mステ出演時とおなじアレンジ)
3rdアルバム「Ceremony」を追体験しているようで新しい体験のようにも感じます。

03.Sorrows

大体のライブ、フェスのセットリストで序盤に現れるこの曲。
今回も例にもれず、序盤も序盤で現れました。
安心の疾走感で何も考えず体を預けちゃいます。
常田さんが「「Sorrows!!!」」って叫びたくて早めに演奏してる説すらありますね。

04.Vinyl

ここで一旦ミドルテンポに落ち着いて、エロい照明とともに歪んだ世界へ。
減速しつつ確固たる世界観へ引き込めるこの曲のパワーもすごいですよね。

05.it’s a small world

そのままさらに減速して、スロウでメロウな空間に。
スローテンポな曲になるほど井口の声の美しさが際立ちますね。
井口の「踊ろーう」の声がゆるみきった鼓膜と身体に染み渡ります。

06.白日

ここでしっかり暗転して、加速するのかと思いきや、MVさながらの照明で白日。
唯一の井口スタート曲(本人談)
昨年、数え切れないほど歌ったにも関わらず、いまなお緊張するらしい。

07.飛行艇

ここも暗転。からの、真っ赤な照明と立ち上る炎。
無敵軍団現る!!って感じ。
「大雨降らせ〜、大地震わせ〜」のところを一緒に歌えないのはやっぱり寂しいけど、それでも厳つい艇に乗っけてもらってる感覚は最高でした。

08.OverFlow

「乗ったか?ちゃんと捕まってろよ?」と言わんばかりのイントロから一気に加速するサビ。
ライブだと音源よりも疾走感があるのはアレンジの効果なのかな?

09.Slumberland

常田さんがセンターで態度悪く座った瞬間、客席の雰囲気が変わって「きたきたきた!」
声こそ出せませんでしたが、客席のエネルギーが一変しました。
みんな待ってましたよね。king gnuのライブの代名詞とも言えるこの曲。
東京公演で聴けたこともまた一つ意味が乗ってきます。

常田さん「歌え」って言っちゃったよね?笑

10.vivid red

常田さんがすっとピアノの前に行儀よく座る流れももはや定番になりつつあるのでは。
しっぽり弾き始めて、アレンジソロからの壇上かと思いきや、まさかの未発表曲。
前回のツアーでも披露されましたね。どことなく最初期のエッジの効いた雰囲気があります。
Srv.Vinciとミレパの間くらいの暗さと歪みと。

11.Hitman

スローテンポな曲が続きます。
新井先生のやさしいコーラスと慈愛に満ちた表情がたまりませんでした。
大サビの井口の声のノビよ。絶好調です。

12.The hole

まだまだ常田さんはピアノから離れません。
ピアノソロで焦らしに焦らして、The holeです。
ここで珍しく、変な音鳴らしちゃって笑いをこらえる常田さん。そのあと暗い照明の中でもわかるくらいニヤけながら、なんとか取り戻そうとするも自分で吹き出してしまうお茶目さ。これには会場も思わず声を出して笑ってしまいました。

これにつられるかのように、井口も2番の入りの歌詞間違えます。笑
こんときの常田さんの顔がまた悪童でよいんですよ。
めったに見れないパターンのThe holeでした。笑

ここでMC。
新井さんからの癖の指摘。井口は白日に入る前に手をぶらぶらするルーティーンがあるそうです。これから参戦する方は要チェックです。

13.ユーモア

おしゃれに低い温度で後半開始。
寒色の照明で冷たくかっこよく。
前半とはうって変わってシブイヌーの登場です。

14.傘

つづけて、イカしたギターソロから傘。
これもまた寒色の照明で渋くかっこよく。
音源は雨の日の夕方少し前くらいの印象なんですけど、ライブだと気だるい曇りの日の朝の印象に変わります。これもアレンジの効果ですかね。

15.Tokyo Rendez Vous

ミドルテンポの名曲です。
一緒に歌って気持ちよくなりたいのに!
この曲も東京公演で聴きたい曲ですね。
アウトロでおもむろにセッションが始まるところが彼らの音楽的技術の高さを物語ります。

16.破裂

まさかの選曲ですよ。かばんの底から飴ちゃん出てきたときくらいの驚きと喜び。
ピアノアレンジでかつ、井口巻き舌強めで。
もはや他の曲と捉えてもいいのではないかというくらいの様変わり。でも世界観は変わらない。
どうなってんだ。

17.Prayer X

破裂からのつなぎ方に絶句です。
破裂の最後のロングトーンからそのままPrayer Xの最初の間奏へ。
新曲との組み合わせじゃなく、既存曲と既存曲でこんなアレンジしてくれるだなんて。。。。
ありがとうking gnu。

18.ロウラヴ

常田さんここで久しぶりにギターを握る。
しっかりバンドサウンドから始まる初期曲。
最後のシンガロングができないのがこれまた悔やまれますが、今しか見れないセッションタイムということで納得するしかないですね。

19.Flash!!

本編最後の曲でおなじみ、Flash!!です。
今回もまた観たことないドラムソロです。せきゆーすげえ。顔キマってました。
ライブ1本の運動量が計り知れないです。
飛んで跳ねて踊狂って汗だくになって本編終了です。ブレーキ折れちまいました。

EN01.閉会式

また粋なSEでアンコール開始です。
閉会する気ゼロなところがまた。

EN02.三文小説

ツアー開始直前にリリースされた新曲。そうですよね。披露しないわけ無いですよね。
とにもかくにも井口の声が美しすぎます。口から音源どころの騒ぎじゃないです。
垂直と水平に伸びてく照明がこれまた美しくて、明るさはぜんぜん違いますがMVの世界観がそこにありました。

EN03.Teenager forever

やっぱり最後はこの曲じゃなきゃ。
まだまだ止まりませんよと言っていただかなきゃ。
走りきってライブ終了でした。
アンコールで最新曲と初期に制作された曲を並べるところもまた乙ですねえ。

まとめ

全席座席指定かつ、左右の1席間隔を開ける配置での参戦でした。
声を出さない人々が整列している光景はまさしく式典であり、一糸乱れず手を降る姿は儀式かのようでした。
この状況も相まってking gnu的ceremonyはより純度を増して体現されたのではないでしょうか。

コロナの波はまだまだ終わりが見えませんが、この状況で音楽を介して時間を共有する場を設けられた事実は大きな一歩なのでは。
またこの空間を共有した、メンバー、観客の悦ぶ姿はまさに祝祭だった。

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